所蔵一覧

概要

「書くこと」の一九世紀明治
言文一致・メディア・小説再考
山田俊治著
岩波書店
出版年月日
2023/08
ISBN
9784000616065

利用状況

この資料は貸出できません
予約はありません

要旨・目次

要旨
なぜ私たちは文字を学ぶことになったのだろうか。この問いを歴史的に見定めると共に、現代社会の根底をなす社会の歴史的変容を、言文一致の誕生、写実技法の修辞、言語媒体の流通、「小説」の歴史、近代作者の形成といった観点から、一九世紀明治という時代に再考し、新たな文学史の可能性を探る。
目次
  • 序章 “書くこと”と社会
  • 第1部 声と文字(文字文化としての音読と黙読―歴史の重層的な把握をめざして
  • 声を超越する言文一致
  • 明治初年の「言」と「文」―言文一致論前史
  • 傍聴筆記と言文一致小説―三遊亭円朝の受容)
  • 第2部 事実という表象(明治初期新聞雑報の文体―現実という制度をめぐって
  • 現実感のある文体―模写の修辞学的背景
  • 実事というイデオロギー―明治初期の歴史叙述に見る「実」の内実)
  • 第3部 メディアとしての文字(幕末明治のかわら版と公共性
  • 文明開化とことわざ―『西洋諺草』の流通圏
  • 新聞改良と円朝速記本)
  • 第4部 「小説」の一九世紀(「小説」の一九世紀
  • 人情本の再生まで―明治初年の恋愛小説に関する一考察
  • 時事小説の「事実」把握―一八七九年の切断面)
  • 第5部 近代的「作者」の誕生(坪内逍遙・模写説の成立―『南総里見八犬伝』という鏡
  • 『一読三歎当世書生気質』における“作者”の位相―人情本を鏡として
  • 「作者」と天才―近代作家像の生成)
  • 終章 一九世紀明治の可能性―内藤加我の出版活動
著者紹介
山田 俊治
1950年生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期満期退学。横浜市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
日外アソシエーツ「BOOKデータASPサービス」より

詳細

所蔵区分
10 所蔵中
和洋区分
和書
書名,巻次,シリーズ名 「書くこと」の一九世紀明治 言文一致・メディア・小説再考
著者名 山田俊治著
ISBN 9784000616065
注記 収録した論稿の中には、「新聞小説の生成過程についての包括的な調査研究」(2005-2006年度)、「時事小説の系譜についての総合的な調査研究」(2007-2008年度)、「初期「東京日日新聞」紙面の総合的な調査研究」(2011-2013年度)など、いずれも基盤研究(C)の研究代表者として、科学研究費補助金を受けた研究が含まれている 収録した論稿の中には、「新聞小説の生成過程についての包括的な調査研究」(2005-2006年度)、「時事小説の系譜についての総合的な調査研究」(2007-2008年度)、「初期「東京日日新聞」紙面の総合的な調査研究」(2011-2013年度)など、いずれも基盤研究(C)の研究代表者として、科学研究費補助金を受けた研究が含まれている
出 版 地 東京
出 版 者 岩波書店
出版年月日 2023/08
ペ ー ジ viii, 408, 6p : 挿図
サ イ ズ 22cm
分類記号
910.261
著者記号 Y19
副本記号 A
保管場所
21 鬼頭七美研究室
配架場所
09 各研究室内
件名 日本文学 -- 歴史 -- 明治時代 日本語 -- 文体 -- 歴史 言文一致 日本文学 -- 歴史 -- 明治時代 日本語 -- 文字 言文一致

所蔵一覧

所蔵1 冊