精神医学は対人関係論である
: 新装版
みすず書房
出版年月日
2022/08/04
ISBN
9784622095521
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要旨
本書は、サリヴァンの代表的遺著であり、『現代精神医学の概念』とともにもっともよく読まれ、引き合いに出されることの多い書である。“精神医学は対人関係論である”という題名は、その明快さと歯切れのよさによって、サリヴァン精神医学を特徴づけるキャッチフレーズとなり、一世を風靡した。精神障害を病む患者の多くは、過去や現在の対人関係に苦しんでいる。わが国でも、対人関係の「気づかれ」が病因になることは、周知であろう。サリヴァンは、人間の複雑な動態や病因を、実験や薬物ではなく、対人関係を基礎に把えようとする。実際サリヴァンは、患者との面接においても「関与しながらの観察」をおこない、治癒への道をひらいてきた。本書では、幼児期を中心に児童期、青春期など人間の各発達段階における対人関係の重要性が説かれ、母親役や仲間、社会との歪んだ関係がいかに病因になりうるかが、懇切に示される。なぜ幼児は「おやゆびしゃぶり」をするのか?同性から異性へと関心の移る思春期の心身の変化はどのようなものか?われわれが日頃体験し、出会う場面についても、サリヴァンは明確に答えてくれる。青春期の社会化やその失敗を重くみる点など、フロイトと比べてみるのも、また対人関係のみならず、マイノリティへの関心など、R.D.レインの本と読み併せてみても興味深い。現代の主流の生物学的精神医学への批判の書でもある。
目次
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所蔵区分 | 10 所蔵中 |
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和洋区分 | 和書 |
書名,巻次,シリーズ名 | 精神医学は対人関係論である : 新装版 |
著者名 | H.S. サリヴァン著 中井久夫 [ほか] 共訳 |
ISBN | 9784622095521 |
注記 | その他の共訳者: 宮﨑隆吉, 高木敬三, 鑪幹八郎 サリヴァン重要用語・英独日対比表: 巻末pxlii-xlvii 原タイトル: The interpersonal theory of psychiatry |
出 版 地 | 東京 |
出 版 者 | みすず書房 |
出版年月日 | 2022/08/04 |
ペ ー ジ | xx, 459, xlviip : 挿図 |
サ イ ズ | 21cm |
分類記号 | 493.7 |
著者記号 | Su55 |
保管場所 | 90 大学図書館 |
配架場所 | 30 地下/一般図書架 |
件名 | 精神医学 精神医学 |