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概要

隔離の文学
ハンセン病療養所の自己表現史
荒井裕樹著
書肆アルス
出版年月日
2011/11/30
ISBN
9784990559540

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要旨・目次

要旨
ハンセン病者への隔離政策が確立する一九三〇年代から、軍靴の音響くアジア・太平洋戦争期を経て、民主主義を謳歌する一九五〇年代まで―この激動の時代に、病者自身が描いた文学作品を研究・考察した十章から成る。ハンセン病者たちは、自分たちを抑圧し、抹消しようとする社会風潮や国家権力と、いかに向き合ってきたのか。また逆に、どのような言葉を駆使して抗してきたのか。終生隔離という極限状況に置かれた者が、いかにして「抑圧された生命を生きる意味」を紡ぎだすのかという普遍的な問題に挑む。
目次
  • 隔離する文学―「癩予防協会」と患者文学の諸相
  • 「断種」を語る文学―ハンセン病患者の文学にみる優生思想
  • “身振り”としての「作家」―北條民雄の日記精読
  • 「癩」の「隠喩」と「いのち」の「隠喩」―北條民雄「いのちの初夜」と同時代
  • 御歌と“救癩”―近代皇族の文学はいかに問い得るのか
  • 「病友」なる支配―小川正子『小島の春』試論
  • ハンセン病患者の戦争詩(近くて遠い詔勅
  • 隔離の中の“大東亜”)
  • 「療養文芸」の季節―“弱さ”の自画像
  • 文学が描いた優生手術―ハンセン病患者は「断種」をいかに描いてきたか?
日外アソシエーツ「BOOKデータASPサービス」より

詳細

所蔵区分
10 所蔵中
和洋区分
和書
書名,巻次,シリーズ名 隔離の文学 ハンセン病療養所の自己表現史
著者名 荒井裕樹著
ISBN 9784990559540
注記 学位請求論文「病者と障害者の文学における自己認識と自己表現の諸相」(東京大学, 2009年)の第1部(ハンセン病編)をもとに大幅な加筆修正したもの
出 版 地 東京
出 版 者 書肆アルス
出版年月日 2011/11/30
ペ ー ジ 341p : 挿図
サ イ ズ 20cm
分類記号
910.26
著者記号 A62
保管場所
90 大学図書館
配架場所
30 地下/一般図書架
件名 日本文学 -- 歴史 -- 昭和時代 ハンセン病 ハンセン病療養所

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