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概要

ショック・ドクトリン 上
惨事便乗型資本主義の正体を暴く
ナオミ・クライン[著] 幾島幸子 村上由見子訳
岩波書店
出版年月日
2011/09/08
ISBN
9784000234931

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要旨・目次

要旨
本書は、アメリカの自由市場主義がどのように世界を支配したか、その神話を暴いている。ショック・ドクトリンとは、「惨事便乗型資本主義=大惨事につけこんで実施される過激な市場原理主義改革」のことである。アメリカ政府とグローバル企業は、戦争、津波やハリケーンなどの自然災害、政変などの危機につけこんで、あるいはそれを意識的に招いて、人びとがショックと茫然自失から覚める前に、およそ不可能と思われた過激な経済改革を強行する…。ショック・ドクトリンの源は、ケインズ主義に反対して徹底的な市場至上主義、規制撤廃、民営化を主張したアメリカの経済学者ミルトン・フリードマンであり、過激な荒療治の発想には、個人の精神を破壊して言いなりにさせる「ショック療法」=アメリカCIAによる拷問手法が重なる。
目次
  • ブランク・イズ・ビューティフル―三〇年にわたる消去作業と世界の改変
  • 第1部 ふたりのショック博士―研究と開発(ショック博士の拷問実験室―ユーイン・キャメロン、CIA、そして人間の心を消去し、作り変えるための狂気じみた探究
  • もう一人のショック博士―ミルトン・フリードマンと自由放任実験室の探究)
  • 第2部 最初の実験―産みの苦しみ(ショック状態に投げ込まれた国々―流血の反革命
  • 徹底的な浄化―効果を上げる国家テロ
  • 「まったく無関係」―罪を逃れたイデオローグたち)
  • 第3部 民主主義を生き延びる―法律で作られた爆弾(戦争に救われた鉄の女―サッチャリズムに役立った敵たち
  • 新しいショック博士―独裁政権に取って代わった経済戦争
  • 危機こそ絶好のチャンス―パッケージ化されるショック療法)
  • 第4部 ロスト・イン・トランジション―移行期の混乱に乗じて(「歴史は終わった」のか?―ポーランドの危機、中国の虐殺
  • 鎖につながれた民主主義の誕生―南アフリカの束縛された自由
  • 燃え尽きた幼き民主主義の火―「ピノチェト・オプション」を選択したロシア)
著者紹介
クライン,ナオミ
1970年、カナダ生まれのジャーナリスト、作家、活動家。デビュー作『ブランドなんか、いらない』が世界的ベストセラーとなり、一躍、反グローバリゼーションの語り部となる。『ニューヨーク・タイムズ』『ガーディアン』『ネーション』など、さまざまな媒体で記事を発表している。トロント在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
幾島 幸子
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
村上 由見子
著述家(表象文化、エスニック研究)。慶應義塾大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
日外アソシエーツ「BOOKデータASPサービス」より

詳細

所蔵区分
10 所蔵中
和洋区分
和書
書名,巻次,シリーズ名 ショック・ドクトリン 上 惨事便乗型資本主義の正体を暴く
著者名 ナオミ・クライン[著] 幾島幸子 村上由見子訳
ISBN 9784000234931
出 版 地 東京
出 版 者 岩波書店
出版年月日 2011/09/08
ペ ー ジ 345,46p
サ イ ズ 20cm
分類記号
332 経済史.事情.経済体
著者記号 Kl4
副本記号 1
保管場所
90 大学図書館
配架場所
30 地下/一般図書架
件名 BSH:資本主義 -- 歴史 BSH:新自由主義 NDLSH:経済政策 -- アメリカ合衆国

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