所蔵一覧

概要

アレクサンドリア四重奏 4 クレア
ロレンス・ダレル著 高松雄一訳
河出書房新社
出版年月日
2007/07
ISBN
9784309623047

利用状況

予約はありません

要旨・目次

要旨
時は経過し、あの都会も戦争の深い影に覆われている。島で暮らすぼくのもとに、ネッシムから、帰ってくるようにという便りが届いた。彼は空襲で負傷し、ジュスティーヌは軟禁されているという。すべての人間関係が変わっていた。不安な心がぼくの内部で北極星のように震えた。しかし、憐れみと欲望と恐怖のあいだで、あの都会がふたたび眼前に広がるのをぼくは見た。ぼくの記憶が仮面の人々を住まわせておいた、あの邪悪で美しい都会。かつて、そこをぼくはとても愛していたのに、踏みとどまるだけの気力がなかった。いまにして思えば、憎んでいたのかもしれない。永久にあの都会から立ち去り、その殻を脱ぎ捨てるためにも、ぼくはいま、再会しなければならなかった。アレクサンドリア、追憶の首都に―。
著者紹介
ダレル,ロレンス
1912〜1990。1912年、イギリス系植民者の息子としてインドに生まれる。11歳のとき、父の意向でイギリス本国に渡り、カンタベリーの寄宿学校に入学するが、学校の教育が性に合わず退学。個人教授を受けながらケンブリッジ大学の入学試験を試みて失敗する。その後、不動産屋で働いたりナイトクラブでピアノを弾いたりするが定職にはつかない。1935年23歳で、家族とともにギリシア領コルフ島に移住。数年間この島で暮らしてから外交官生活に入り、アテネ、カイロ、アレクサンドリア、ロードス島、コルドバ(アルゼンチン)、ベオグラードなどに滞在する。1938年、小説『黒い本』をパリにて発表。T・S・エリオットやヘンリー・ミラーに絶讃されて作家としての地位を確立する。1953年、キプロス島に住まいを移し、『ジュスティーヌ』の執筆を開始、1957年にはこの島のルポルタージュ『にがいレモン』でダフ・クーパー賞を受賞する。同年、南フランスに移住。ここを永住の地として創作活動に専念し、傑作『アレクサンドリア四重奏』全4巻をまとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
高松 雄一
1929年、北海道室蘭市に生まれる。東京大学文学部卒業。イギリス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
日外アソシエーツ「BOOKデータASPサービス」より

詳細

所蔵区分
10 所蔵中
和洋区分
和書
書名,巻次,シリーズ名 アレクサンドリア四重奏 4 クレア
著者名 ロレンス・ダレル著 高松雄一訳
ISBN 9784309623047
注記 参考資料: p399-401
出 版 地 東京
出 版 者 河出書房新社
出版年月日 2007/07
ペ ー ジ 401p
サ イ ズ 20cm
分類記号
933.7
著者記号 D98
副本記号 4
保管場所
90 大学図書館
配架場所
30 地下/一般図書架

所蔵一覧

所蔵1 冊