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概要

赤を見る
感覚の進化と意識の存在理由
ニコラス・ハンフリー著 柴田裕之訳
紀伊国屋書店
出版年月日
2006/11
ISBN
4314010177

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要旨・目次

要旨
脳科学や心理学がいくら進歩したといっても、「視覚のクオリア」という用語が示すように、「私たちはいったい何を見ているのか」を記述しようとすれば、たちまち言葉に詰まり、立ち往生してしまうだろう。本書は、才気あふれる進化心理学者が、「赤を見る」というただひとつの経験にしぼり、この難題に挑んだ野心作である。「赤を見ている心」をどう記述すればよいのか。あなたの見ている赤と私の見ている赤は同じものか。赤の感覚と、感情や知覚との関係とは?相手と分かりあえる共感は最近注目のミラーニューロンの仕事?さらには、感覚と心の進化の物語をたどり、「意識の迷宮」へと問いを進めていく。問いを詰めていった先に著者が見出した意識の存在理由をめぐる結論は、「コロンブスの卵」的なものであった。意識は、この人生を生きることが大切で有意義なものであると思わせるべく存在し(だからこそ「他者の自己」を尊重する気持ちも生じ)、そのために不可解な性質を持たねばならなかった、と。スリリングで示唆に富む心の哲学・心理学の一冊。
目次
  • 1 興味深いがいわく言いがたい現象
  • 2 赤を見る
  • 3 感覚とは何か
  • 4 意識の方程式と感覚の進化の物語
  • 5 感覚ミラーニューロン
  • 6 Xファクターの正体
  • 7 不可解な性質のゆえ
著者紹介
ハンフリー,ニコラス
1943年生まれ。1968年ケンブリッジ大学心理学でPh.D.取得。その後、オックスフォード大学とケンブリッジ大学で動物行動学および実験心理学の助手・講師などをつとめ、現在、ロンドン大学経済学部の哲学教授、ニューヨークのニュースクール大学の心理学教授。ダイアン・フォッシーとルワンダに住むマウンテンゴリラの研究を行ない、サルにおける脳の損傷後の「盲視(ブラインド・サイト)」の存在を最初に証明した。人間の知性と意識の進化をめぐる業績で国際的に知られる。マーティン・ルーサー・キング記念賞や英国心理学会ブック賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
柴田 裕之
1959年生まれ。早稲田大学・アーラム大学(米国)卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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詳細

所蔵区分
10 所蔵中
和洋区分
和書
書名,巻次,シリーズ名 赤を見る 感覚の進化と意識の存在理由
著者名 ニコラス・ハンフリー著 柴田裕之訳
ISBN 4314010177
出 版 地 東京
出 版 者 紀伊国屋書店
出版年月日 2006/11
ペ ー ジ 172p
サ イ ズ 19cm
分類記号
141.21
著者記号 H98
保管場所
90 大学図書館
配架場所
11 1F/一般図書架
件名 視覚 色彩 生理学的心理学 意識

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