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概要

角川叢書 ; 30
『源氏物語』を「母と子」から読み解く
鈴木裕子著
角川書店
出版年月日
2005/01
ISBN
404702130X

利用状況

予約はありません

要旨・目次

要旨
王権の物語として出発した『源氏物語』は、やがて「女の生きがたさ」を追究する物語へと発展していく。『源氏物語』の“母”の描かれ方は、物語の主題の転換に沿ってさまざまな様相を呈していく。母の姿は、王権を支え家の繁栄を第一とする母から、理想的な継母、娘の人生を「所有」し娘を追い詰める母へと、変化する。この物語に描かれた母の姿を通して、今日につながる母子関係の問題を考える機縁ともなる画期的論考。
目次
  • 序章 “母”の物語の始発(光源氏の“母恋”=“母”という幻
  • 藤壷の宮=すべての始まり)
  • 第1章 「家」の意志を体現する偉大なる“母”(桐壷の更衣の母=遺された言葉に縛られて
  • 明石の尼君=一族の“夢”を実現する方法)
  • 第2章 王権の物語の「裏側」へ―「家」を支える“母”たちの闇(“幸ひ人”・大宮=うつくしむ“母”の親和力
  • 紫の上の“幸ひ”=“幸ひ人”というアイロニー ほか)
  • 第3章 苦悩する“母”―娘の人生を「所有」する母(一条の御息所と落葉の宮=母と娘の蜜月が終わって
  • 玉鬘と大君=娘という母の分身)
  • 第4章 “母と娘”の物語―その崩壊と再生(中将の君と浮舟=縛る母・「反逆」する娘
  • 最後の浮舟=再生する“母”へのまなざし)
著者紹介
鈴木 裕子
1955年東京生まれ。東京女子大学大学院修了。平安文学専攻、特に『源氏物語』を中心テーマとする。駒沢短期大学教授。高野裕子の名で「短歌人」同人、歌集に『煙色の子猫』(角川書店)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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詳細

所蔵区分
10 所蔵中
和洋区分
和書
書名,巻次,シリーズ名 『源氏物語』を「母と子」から読み解く 角川叢書 ; 30
著者名 鈴木裕子著
ISBN 404702130X
出 版 地 東京
出 版 者 角川書店
出版年月日 2005/01
ペ ー ジ 260p
サ イ ズ 20cm
分類記号
913.36
著者記号 Su96
保管場所
90 大学図書館
配架場所
30 地下/一般図書架
件名 紫式部 源氏物語

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